コミュニケーション・ディベート in 早稲田大学 2nd
昨年に引き続き、11月26日(土)に早稲田大学にて、学習クラブ「コミュニケーション・ディベート」を開催しました。
(昨年の様子はこちらを。「コミュニケーション・ディベート」については、こちらのサンデー毎日増刊号の記事をご覧ください。)
参加者は、日出学園の中学3年~高校2年までの生徒たちと教員、早稲田大学の学生と大学院生、そして早稲田大学教育学部数学科教授の近藤庄一先生です。
参加者には、下の文書を前もって配布し、自分の意見を考えた上でディスカッションしました。
予定の2時間を越えるディスカッションで、生徒たちからは「刺激的だった」という感想。近藤先生からも「中高生がきちんと発言していて、発言の内容も興味深かった」との感想をいただきました。
そして、近藤先生、大学生・大学院生のみなさんからは、さらに「またやりましょう」との話をいただきました。
お言葉に甘えて、「コミュニケーション・ディベート in 早稲田大学」第3弾を企画していきたいと思います。
今回も、近藤先生、大学生・大学院生のみなさん、ありがとうございました。
これからも、さまざまなテーマで「コミュニケーション・ディベート」していきます!
—– 配布物ここから —–
コミュニケーション・ディベート in 早稲田大学2nd
★日 時 : 11月26日(土)15:00~17:00(「ディベート」に先立って、13:30~15:00 は大学見学)
★場 所 : 早稲田大学早稲田キャンパス 14号館717教室
★参加者 :早稲田大学 近藤庄一先生(早稲田大学教授) 教育学部数学科大学生 基幹理工学研究科大学院生
日出学園 佐久間究 能見太一郎 コミュニケーション・ディベート受講者 及びOB・OG
参加者の皆さん、「コミュニケーション・ディベート」へようこそ!
コミュニケーション・ディベートは、「ディベート」といっても、相手を論破することを目的とするものではありません。正解のない、答えの出ないような問いに対して、コミュニケーションを通じて、自分の考えや意識を深めていくことが目的です。
そのために、ひとつの具体的なテーマを挙げて、そのテーマについて話し合います。
うしろに今回の「ディベート」のテーマと資料を載せておきました。当日までによく考えてきて下さい。
当日は、自分の考えを話したり、他の参加者の「思い」を聞いたり、他の参加者に疑問を投げかけたりして下さい。本気で、自分の意見を述べたり、人の意見を聞いたりしているうちに、自分の中の「もやもや」がすっきりしていくことを期待します。(もしかしたら、もっと「もやもや」してしまうかもしれませんが…。)
参加者全員に約束してほしいことは、他の参加者の意見を全否定するような発言をしないこと、「ディベート」後に意見・感想を提出することです。
では、当日お会いできるのを楽しみにしています!
コミュケーション・ディベート 準備資料
テーマ 「あえて日本の数学教育を批判しよう」
昨年は、「日本人はなぜ数学が嫌い?」というテーマで「ディベート」しました。世界的にみても日本の中高生は数学嫌いが多いという調査結果に対して、参加者がそれぞれ自分の意見を出し合い、私(佐久間)自身も意識を深めることができたと思っています。
昨年の「ディベート」の内容としては、数学が「好き」の立場の人から、数学を学ぶ意義やどのような意識で数学を学んでいるかということが語られました。また、数学が「嫌い」の立場の人からは、数学を学んでいるときに、何を、何のために学んでいるかがわからないというようなことが話されました。
一方で、全体的に数学が「好き」の立場の人が多く、個人的には、割合として数学が「好き」という話が多くなってしまったという感もあります。
そこで、今年はできるだけ数学が「嫌い」という立場の意見を掘り下げたいと思います。前向きに、数学教育を批判してください。
以下の問いについて、考えてください。
1.あなたは数学(の勉強)が好きですか? それはなぜですか?
2.あなたは、どんなときに数学が「嫌い」だと感じますか?
もしくは、数学が嫌いな人が、どんなときに数学が「嫌い」だと感じると思いますか?
3.日本の学校の数学教育は,どこがいけないと思いますか?