コミュニケーション・ディベート in 聖学院高校
3月9日(土)に聖学院高校とのコラボ企画として、学習クラブ「コミュニケーション・ディベート」を聖学院高校において開催しました。
(「コミュニケーション・ディベート」については、こちらのサンデー毎日増刊号の記事をご覧ください。)
参加者は、日出学園の高校1年、2年の生徒たちと教員、聖学院高校の2年生と教員です。
参加者には、下の文書を前もって配布し、自分の意見を考えた上でディスカッションしました。
予定の2時間を越えるディスカッションで、参加した生徒たちからは「脳が疲れるほど刺激的だった」という感想がありました。
他校とのコミュニケーション・ディベートは初めてでしたが、日出学園、聖学院、どちらの高校にとっても有意義なものでした。
これからも、さまざまなテーマで「コミュニケーション・ディベート」していきます!
「以下配布資料」
多くの研究・調査結果を大雑把にまとめると、どうやら
1. 収入と幸福は、年収500万円程度までは相関があるが、それ以上では相関がない。
2. 「幸福」は人の「つながり」の度合いと相関がある。
ということになるようです。
まず、次の事柄について考えてください。
Q1.あなたは、幸福とはどのようなことだと思いますか。 (あなたは、「幸福」をどのように定義しますか。)
さて、望ましい社会のかたちというのはどのようなものでしょうか。それに関して18~19世紀に生きたイギリスの哲学者ジェレミ・ベンサムが述べた、「最大多数の最大幸福」という言葉が有名です。
これは、世界中の人々の幸福の総量が最大であるような社会が望ましいものであるという考えだと思います。これに関連して、アジアの小国ブータンでは、GNP(国民総生産)よりもGNH(国民総幸福量)を増やすことを国の目標としていることで知られています。
一方、日本では2010年に当時の首相である菅直人が、「最小不幸社会」というスローガンを掲げました。これは人々の不幸の総量が最も小さくなるような社会こそ望ましいものであるという考えだと思います。
以下の問いについて考えてください。
Q2.「最大多数の最大幸福」について、あなたはどのように考えますか?
Q3.あなたにとって、望ましい社会のかたちとはどのようなものですか?