だいぶ間があいてしまいましたが、
6年情報科の卒業制作・研究発表会の後半パートが先日行われました。
後半は主に「卒業制作(DTM、映像制作)」を行った生徒たちの発表です。
DTMとは「Desktop Music」の略で、コンピュータ上で行う音楽制作のことを意味します。
MIDIシーケンサー(自動演奏をするためのソフトウェア)を用いた音楽制作には、
楽器を実際に吹けなくても作れる、テンポや音色を即座に自由に変えられるといった多くの魅力があります。
既存の曲をそのまま打ち込むのではなくメドレーにしたり、強弱を付けたりと様々な工夫をしていました。
2枚とも見た目はまったく違いますが、どちらもMIDIシーケンサーの一種です。
電子音楽では音を全てデジタル情報(数値)として処理します。
(具体的には高さ(Note)・強さ(Velocity)・長さ(Gate)・楽器の種類(Program Number)に分類します)
それをピアノロール上で打ち込むのが上のソフト(Domino)、数値で表現して打ち込みを行うのが下のソフト(Sakura)です。
音楽には繰り返しや分岐といった構造も多く含まれていて、
音楽それ自体を一種のプログラミングのように捉えることもあります。
歌声合成ツールUTAUを用いて、電子的に声を作成し、
自分の打ち込んだMIDI音源と合成して発表した生徒もいました。
デジタル音楽を実際に作成する体験を通して、生徒達も様々なことを学べたように思います。
卒業制作・発表会はその1、その2とも、
教員の想定、指導内容を遥かに超えた力作ばかりでした。
今後の活躍が楽しみです。