働くってどういうこと?
今日は、先日5年生国語の授業内で行った
「働く人にインタビューの会」についてお伝えします。
こちらのクラスでは、都庁の職員の方にインタビューをしました。
「出勤時間は何時ですか。」
「気分転換に何をしていますか。」
「都庁に勤めようと思ったきっかけは何ですか。」
「この仕事で学んだことは何ですか。」
「今後の目標は何ですか。」
はっきりと答えられる一問一答形式の質問から、
深く一問多答の質問へと変化するよう、質問の計画をしました。
実際に働いている方にお話を聞くことで、キャリア形成に役立てる意味ももちろんありますが、
国語の学習ということで、インタビューのコツを学習して臨みました。
準備として、知っていること、調べればわかることは調べておくこと。
相手に直接聞かなければわからないことを聞き出す質問を考えること。
「しりとりの法則」で、相手のお話から言葉を拾って更に追質問をすること。
頷きながら相手の話を聞き、相槌をうつこと。
話は脱線しても大丈夫、その方がかえって相手の人柄や本音が聞きだせること。
たくさんのコツを学び実践しました。
こちらのクラスでは、客室乗務員さんにお話を聞きました。
「最高で何時間のフライトをしましたか。」
「訓練ではどんなことをしますか。」
「客室乗務員をしていてよかったなと思うことは何ですか。」
「お客さんとの印象的なやり取りを教えてください。」
「これからの目標は何ですか。そのために何をしていますか。」
仕事の具体的な内容や、やりがい・楽しいこと、苦労すること、
これからの前向きな思いを聞く中で子どもたちは多くのことを学びました。
お礼のお手紙には、
「お話を伺う前の私の都庁にイメージは、書道室くらい静かで、社員の方たちがずっとパソコンを見ているようなところだと思っていました。ですが、”一番楽しかったことはなんですか。”という質問で、”社員の方たちを巻き込んで一からフリーアドレスな職場を作ったこと。”と答えていたのを聞いて、自由に活動できる素敵な職場なのだと思うようになりました。」
「”東京をどんな街にしたいですか。”という質問に対して、”東京は人が来ては去っていく街。東京にいる間は東京っていいな、便利だなおもしろいなと思ってもらえる街にしたい”と聞いて、そのように人のためになる仕事をして働いてみたいと思うようになりました。」
「私は、お話を聞くまでは客室乗務員さんのお仕事は、機内食を提供することだけだと思っていました。しかし、お話を聞いて、お客さんとのコミュニケーションが楽しいということや、お礼を言われたときにやりがいを感じること、他にも倒れたお客さんを救助したり、緊急時の対応をすると聞いてそんなかっこいいお仕事があるなんて!と思い、客室乗務員になってみたいと思うようになりました。」
「客室乗務員の方の印象は”笑顔でかわいいお姉さん”というイメージでしたが、お話を聞いて”時に冷静でかっこいい”に変わりました。これからもお客さんにたくさんの笑顔と安心を届けてください。」
など、子どもたちがインタビューをする前と後で変化したことを具体的に書くことができました。
授業内で友達同士で練習するインタビューとは緊張感や本格さが段違いの、貴重な経験になりました。