オールドメディアと新技術
図書室の貸し出しカウンターの横にひっそりと置かれているこちらの台。
子ども向けの新聞が毎週更新されて、展示されています。
しかし、足を止める児童はまばら…
タブレットやスマートフォンの普及により、気になったことが簡単に調べられるようになった一方で、
あえてオールドメディアである新聞を手に取る機会は、大人も少なくなってきています。
今や、子どもたちの世代で主たる情報源はテレビでもなくSNSになりつつある時代にあって、
今回お邪魔した4年生の読書の授業ではこんな一場面が。
1人1部ずつ、新聞を手に取って熱心に読む子どもたちの姿がありました。
とりあえずめくってみて、じっくり読み進める子もいれば…
一面をみて見出しから興味のある記事を探す子も。
あれ、順番が分からなくなっちゃった!
読み方にも、コツがありそうですね。
これ見て!思わず先生に伝えたくなる記事を発見したようです。
ここまでずっと新聞のみで学習を進めてきた子どもたちですが、ここでタブレットを取り出し始めました。
興味のある記事の写真を撮って…
その記事を解説するカードを編集した後…
皆で共有し、記事の興味深い点を発表していました。
カードを作るのに要した時間はたったの10分程度。大人顔負けのれた手つきで編集作業を進める子どもたちの手際の良さに驚かされました。
今回は、新聞という昔ながらのメディアと、タブレットという新しいツールを融合した学習を行っていました。
デジタルネイティブ世代と呼ばれる子どもたちにとって、情報機器は今後さらに身近に、そして使いこなして当たり前の時代になるとされています。だからこそ、正しい情報を得るために適切なメディアを選択し、それを活用することができる能力に価値が見出されてきています。
実は、今日の授業の後、子どもたちが集まっていた場所があります。
その場所こそ…
あの、新聞が展示されている台でした。
新旧にとらわれず、それぞれのメディアの特性を把握し、場面や目的ごとに使い分けられるよう、今後も様々なメディアに触れてほしいと思います。