クロマツ「命のリレー」サイン除幕式
菅野駅を降り、日出学園小学校までの道には、多くのクロマツが植えられています。
かつてここ菅野は、市川砂州と呼ばれ、多くのクロマツが生息していたそうです。
このため、外環道の建設により多くのクロマツが伐採され景観が損なわれることが予測されることから、市川市の木であるクロマツを保存しようという動きが出始めまたのです。
そこで、2004年、日出学園小学校では近隣の公園で拾ったまつぼっくりから採取した種をまき、クロマツを育て始めました。
ひと月ほど経つと、クロマツは発芽しました。
全部で180本。
今まで見たことの無い子葉に子ども達はとてもびっくりしたそうです。
みどりネットワーク千葉の方々のお力をいただき、個別のポットに植え替え大切に大切に育て、2回目の春を迎えました。
種まきをした子ども達が5年生になった時、クロマツのお世話を3年生にバトンタッチをしました。
そして、クロマツの成長とともにポットは一回り二回りと大きくなります。
バトンタッチをした3年生も5年生になると、また、次の3年生にお世話をバトンタッチしました。
種まきをして5回目の春を迎えた頃には、両手で抱えないと持てないほどにクロマツは成長しました。
これ以上、ポットでは育てられないということで、ネクスコ東日本に引き渡しを行いました。
その際、およそ130本のクロマツが外環道の予定地に、そして、日出学園の敷地に5本が植栽されました。
今年、種から育てたクロマツも20年目を迎え、4mほどの高さになりました。
そして、本日、日出学園小学校の今までの功績が称えられ「命のリレー」サイン除幕式が菅野駅北口公園にて催されたました。
卒業生や元本校教員、そして、本校児童や教員も参列しました。
市長をはじめ、日出学園学園長、元教員、卒業生、在校生が加わり、サインプレートの除幕を行うと、キラキラ輝いた素敵なサインプレーとが現れました。
先輩たちがつないでくれた「命のバトン」がこの街から称えられ、こうした形で残されたことは、感慨深いものがあります。
これからも日出学園小学校の子ども達は、先輩たちが育てたクロマツに見守られながら、この道を通ってクロマツと共に成長していくことでしょう。
※2004年~2009年の写真も掲載しております。