物を大切にする子は…
本校では、3年生になるとクロームブックを使って授業を受けたり、自宅で学習したりしています。
まだ、過渡期のため5・6年生は、自宅から持って来ている各々のタブレットを使用するのですが、情報の授業ではメディアルームにあるノートPCも使います。
先日、5年生の授業が終わりノートPCの片付けと充電の確認をしにPC置き場へ行ってみると、
まぁ、何ということでしょう!
どこかの番組から聞こえてきそうな声をもらしそうになりました。
並べておいてあるのはいつものことなのですが、PCの向きや充電ケーブルの差し込みまで、丁寧に揃えてありました。
終わりのあいさつ後、2~3人の子ども達が残って片付けてくれているのは気づいていましたが、まさか、こんなに丁寧に整頓してくれていたとは…。
大切に使ってくれているんだなぁと、嬉しく思いました。
大切に使うと言えば、こんな話があります。
何でも使っていると壊れてしまうのは仕方のないことではありますが、ここのところ3・4年生で使用しているクロームブックの修理依頼が頻繁にあります。
「キーボードが外れました。」
「画面が割れてしまいました。」
物理的な故障もありますが、半分ほどは不注意からの破損です。
「どうして壊れちゃったの?」
修理依頼の通信欄に経緯を入力するために聞くのですが、もう一つの理由があります。
振り返ることで、次の不注意を回避できるかもしれないからです。
整理整頓ができたり、物を大切にすることは、自己管理能力や計画性が養われたり、物の価値を理解し、大切にすることで、物を得ることや使うことへの感謝の気持ちが強くなるそうです。
「使い捨て」や「注文すればすぐに届く」時代ではあっても、物を「粗末に扱わない」「大切に使う」ということは、普遍的なことだと思います。
物を大切にする子は、人をも大切にできる思いやりの心を持った子になることでしょう。
多くの子ども達が、そういった心の持ち主に育ってくれることを願っています。