もし、ヤマンバに会ったらどうする?
朝学習の時間を使って、5年生が兄弟ペアの1年生に
絵本の読み聞かせをしに行きました。
「みんなは山の中でヤマンバに会ったらどうしますか?手を挙げて発表してください!」
「え~どうしよう。」
「はい!逃げます!」「はい!倒したいです!」
こんなやり取りから始めていたグループもありました。
2週間に一度ある読書の授業と朝学習の時間で練習をしました。
拡大絵本をつかっておこないます。
本番までの練習の様子を見ていると、
最初は自信がなく、ぼそぼそ話したり、照れてしまったり、
にやにや…ふらふら…
「もうすぐ本番なのに大丈夫…?」と心配になりましたが、
「1年生に披露するのにこれではいけない!」
「1年生を楽しませなきゃ!」と
思い直したようで、一生懸命に練習を重ねてきました。
小道具を使ったり、衣装を用意したり、
1年生に楽しんでもらうための工夫をたくさん考えました。
指示棒を使ったり、動物の耳をつけていたり…
登場人物の衣装を着て、劇を組み合わせていたり…
本番中の舞台裏はてんやわんやです。
でも、1年生が笑ってくれると5年生もにっこり。
最後に、背景の飾りとして使っていた手作りの花を
1年生にプレゼントしているグループもありました。
1年生はにこにこ、とても喜んでいました。
子どもたちは相手意識を持った途端に、普段の何十倍何百倍何千倍の力を発揮します。
特に異学年での交流ではそれが際立ちます。
5年生としての自分の立場を強く自覚することや、
喜ばせたい気持ちがそうさせるのだと思いますが、
授業内で異学年での交流を設定することは、時間割や進度の関係などで簡単ではありません。
理科の学習で5・6年生が意見交換をしたり、
今日のように1・5年生で絵本を読んだり、
兄弟ペア同士で本を選んだり、異学年での交流がさかんです。
専科制で複数の学年を同じ教員が受け持っているからこそ、
授業内のこのような企画も円滑に進められるのだと思います。
その他にも日出学園小学校には、異学年交流がたくさんあります。
幼小交流会、兄弟ランチ、兄弟遠足、林間学校、遊びの国、代表委員会、クラブ活動、委員会活動…等々
これからも、異学年での学びの機会を作っていけたらと思います。