ひのトピ!BLOG

学校生活

情けは人の為ならず

突然ですが、みなさんはお掃除はお好きですか?
「はい」とすぐに返事ができる人は少ないと思います。自分のお家や部屋の掃除は楽しいときもありますが、自分から進んで行う人は多くないと思います。
ましてや、公共の場所を掃除する人はあまりいないのではないでしょうか?
学校では自分の教室だけではなく、分担して学校中の掃除を行っています。
本日は兄弟ランチタイムといって異学年交流でお昼休みとお掃除の時間を使って遊べるという、子どもたちにとって大きなイベントがあったのですが、グランドコンディションが悪く延期となってしまい子どもたちはお掃除になってしまいました。
きっと嫌々おこなっているのだろうと思いきや、6年生ははりきって取り組んでいました。

台形階段といって1階から5階までの階段です。

ゴミがないように見えても、一段一段ていねいに集めていくとはっきり見えてきて、子どもたちも満足顔になります。

クラスでとったごみを比べて掃除終了です。塵も積もって大きな山ができていました。
今週は掃除熱心な子どもたちのおかげでいつもよりたくさんゴミが集まりました。

学校の掃除って嫌だなあという過去の記憶がある方が多いかもしれませんが、箒の使い方やごみをしっかりと集める方法は今のお家ではなかなか体験することができないのではないでしょうか?
長年学校の掃除を見てきて、お掃除を一生懸命にできる子は『コツコツと努力をする児童が多いなあ』と感じます。自分の教室だけではなくみんなが使って汚れてしまった場所も文句も言わず楽しんで掃除できるだけでもすごいと思います。そういった子は受験勉強でもコツコツ努力し、成功している児童が多いです。
『塵も積もれば山となる』ですね。
メジャーリーガーの大谷選手もゴミを見付けるとさりげなく拾ってポケットに入れています。高校生時代に「ゴミを拾って自分にツキを呼ぶ」と恩師に教わったようそうですね。

掃除をしている子どもたちを見ると、『情けは人のためならず』が頭に浮かびます。このことわざは、旧五千円札にも描かれた新渡戸稲造(にとべいなぞう)が作った詩の一部分です。
「施せし情は人の為ならず おのがこゝろの慰めと知れ 我れ人にかけし恵は忘れても ひとの恩をば長く忘るな」
出典:『[新訳]一日一言:「武士道」を貫いて生きるための366の格言集」 新渡戸稲造著』
情けは他人のためではなく自分自身のためにかけるものだ。だから自分が他人にした良いことは忘れてもいい。でも、人から良くしてもらったことは絶対に忘れてはいけないよ、という意味だそうです。

学校をきれいにしている人を見て、もっともっと日出学園がきれいになりますように。