日出祭特別日課が始まりました。(4年生)
『窓ガラス震わす声を帆に上げて律の風に乗り松葉揺る』
時の経過は早いもので、来週末の10月5日(土)、10月6日(日)は日出祭です。
来たる日出祭にむけて、子どもたちは毎日のように劇や合奏、合唱の練習に励んでいます。
今日から日出祭特別日課が始まりました。
特別日課中には授業の時間を使って日出祭に向けた学年練習を行います。
限りなく本番に近い環境で、子どもたちは適度な緊張感を持ちながら練習に取り組んでおり、4年生は今日が初めての学年練習でした。
冒頭の歌は、そんな子どもたちの練習風景を見て私が感じたことを詠んだ歌です。
「律(りち)」とは琴の調子のことを指し、源氏物語「帚木」では“りちのしらべ”として登場する言葉で、秋らしい趣を表しています。
さて、日出学園の特色として、行事の多さが挙げられます。
そのたびに我々教員の目に映る子どもたちはとてもいきいきとした様子で楽しんでおり、いつも真剣に行事に取り組んでいます。
夏の行事の一つである運動会では休み時間の度に応援歌が校内に響き渡り、子どもたち自らが日出学園の「運動会ムード」を作り上げていました。
そして今、日出祭を目前にし、子どもたちはみんなで協力して「日出祭モード」を作り上げています。
休み時間には合唱の音楽、子どもたちの歌声、鉄琴や木琴、鍵盤ハーモニカの音が学校中に響き渡り、「ああもうすぐ日出祭だな」という気分にさせてくれます。
あるクラスでは「青空リコーダー教室」と銘打ち、クラスのリコーダーリーダーを中心として自主的にリコーダー教室が開催されています。
帆のように張り上げた声は窓ガラスをも震わせ、秋らしい趣を感じさせる風に乗りながら松葉を揺らしている。
そんな様子がこれから先も日出学園の秋の風物詩として、そして良き伝統として、いつまでも残っていくことを期待しています。