旅立ちに向けて
本日より、卒業式で歌う式歌の練習が始まりました。
まだ、冬の名残を感じる朝、教室やコモンスペースから澄んだ歌声が聞こえてきます。
3月14日に行われる卒業式に向けて、在校生による式歌の練習が始まりました。
6年生はいつも私たちの前を歩き、見守ってくれた存在です。
きっと、6年生と過ごした日々は在校生の心の中に温かい思い出として刻まれています。
その6年生が卒業する日、私たちは何を伝えられるでしょうか。
歌には人の心を動かす力があります。
たとえば、スポーツの応援歌。
サッカーのスタジアムや野球場では、声をそろえて歌うことで、選手たちは勇気をもらい、力を発揮します。
言葉にメロディが乗ることで、思いはより強く、まっすぐに届くのです。
卒業式で歌われる式歌もまた、そうした力を持っています。
6年生が新たな道を歩み出すとき、その背中を押すのは、在校生の歌声です。
一歩ずつ進む足取りに寄り添い、励まし、祝福する——そんな特別な役割を担っています。
朝の練習では、子どもたちだけではなく教員にも力が入ります。
「主人公は6年生だよ」
「6年生を送る最初で最後の卒業式、気持ちよく送ろう」
といった声かけがされると、どこか子どもたちの表情は一段と引き締まったようでした。
卒業式まで、あと1か月足らず。
6年生との時間を大切にしながら、心を込めて歌い続けます。