手話教室を振り返って
今週の月曜日から一週間、総合学習の一環として『手話教室』が始まりました。
対象は、3年生と4年生です。
手話教室では、日常的な挨拶や、自分の名前、言葉を手話で習いました。
どの子供達も、興味を持って取り組んでいました。
驚いたことは、複雑な難しい手話もあっという間に覚えてしまうことです。
また、講師の方が聴覚障害を持っていることから、障がいをお持ちの方の苦労も話されました。
「もし、私が初めて日出学園小学校に来るときにバス停に立っていたらどうしますか?」
ぱっと見ただけでは障害を判断することは難しいです。
ふとした質問に、子供たちは考え込んでいました。
また「バスに乗っていて、どこで降りたらいいかわからなかったらどうしますか?」との質問に、
「運転手さんに聞く。」
「目的地を紙に書いて、周りの人に見せて教えてもらう。」
等、様々な意見が出ました。
ただ、運転手さんは前を向いて運転しているので、答えられても口の形が見えない。
また、紙に書いて優しそうな女の人に見せたとこがあるが、拒否されたことがあった。
と、辛い想いを話されました。
そして、本日が手話教室の最終日です。
手話教室のまとめとして、『小さな世界』の歌を手話を交えながら歌います。
4年生が先行して歌と手話を覚えました。
最終日に、4年生が覚えた手話を3年生に教えます。
4年生は先生を入れないで、自分達の力だけで3年生に教えます。
そのために、この一週間、4年生は頑張って覚えてきました。
はたして、4年生は3年生に上手に教えることができたでしょうか?
私たちが日常で手話を使う機会は多くありません。
ただ、手話を通して「誰にでも心を配ること」を学べたことはとても有り難い経験です。
ご家庭でも、食卓を囲みながら保護者の方々の体験や経験を話してみていただければと思います。