社会科
「社会科」って、何を勉強するの?
意外と、回答に困る質問です。
社会科は他の教科よりも学問として細分化されておらず、
本来は地理・日本史・世界史・政治・経済・倫理・商業など様々な教科に分かれるものを
小学校では単一の教科としてひとくくりにしているという特徴があります。
そのため、学年ごとに学ぶ内容が大きく異なります。
例えば3年生、今は「昔の道具」についての学習です。
洗濯機の横から出ているハンドルは、どうやって使うのでしょうか?
ハイハイ!元気な声が教室に響きます。
昔の人々がどのように暮らし、今の生活につながっているのかを学ぶことは、
この先の私たちの生活を考える上でも重要です。
4年生の教室をのぞくと、黙々とタブレットに向かう子どもたちの姿がありました。
作っていたものは?
パンフレットでした。
今回4年生では、千葉県内のいくつかの地域から一つを選び、紹介するというパンフレットづくりを行っています。
それを見せながら友人に発表する機会も。
評価は、あらかじめ決められたルーブリックに基づいて行われます。
人の評価するということはとても難しいことですが、他人のいいところをみつけることで、
それを自分の発表にも生かすことができます。
一方5年生は、「災害の防止」という単元を学習しています。
教室をのぞくと、社会の授業でありながら国語辞典を持つ姿が。
「防止」という言葉の意味について、皆で確認しているところでした。
社会とは言えども、言葉の意味を正しく理解し、表現することを大切にしています。
表現という点は、特に社会科で大切にしていることです。
この授業では45分の中で、20回以上手を挙げる機会がありました。
間違えてもいいから、発言してみる。
その過程で巡らした思考こそ価値があります。
中にはこんな場面も。
自分の意見をノートに書き、見せに来ているところです。
たとえ外れてもすぐに再チャレンジ。
2回、3回とチャレンジするうちに、答えが洗練されていきます。
めげずに挑戦し続ける心意気は、何においても大切なことです。
6年生は歴史の総まとめ。縄文時代から現代までの振り返りを行います。
ノートを見返して、「それぞれの時代を一言で表すと」という問いに答えます。
戦国時代:「鉄砲が戦い方を大きく変え、下剋上が起こった」時代
江戸時代:「火事と喧嘩と飢饉と改革の」時代
子どもたちそれぞれの視点を見ることができて面白いですね。
そんな中で、令和時代について次のように書いている子どもがいました。
令和時代:「日本のさらなる発展の」時代
この先の社会を創っていくのは他でもない、子どもたちです。
社会科で学んだ知識やものの見方・考え方、そしてそれらを表現する力は、
この国のみならず、世界をより良いものにしていく原動力となるはずです。
最初の質問「社会科」って何を勉強するの?
この答えが見つかったような気がします。